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■フクロモモンガ(ベビー)の初期飼育マニュアル



 フクロモモンガは、モモンガという名前はついていますが、いわゆるモモンガとは種類も性質も全く異なっている有袋類(ゆうたいるい)です。
 自然界では平均的に7〜8年・・・長くて10年前後の寿命をまっとうしますが、人工飼育下では何と15年近く生きる場合もあり犬や猫とさほど変わりはありません。また、自然界にいるフクロモモンガは、樹木の室などで1頭の強いオスとメス、その子供を含む5〜6頭ぐらいが集団生活を送っている動物です。ですから本来は集団生活に適している動物でもあるのです。人工飼育下の繁殖は比較的容易で、通常1〜2匹の子供を持ちます。子供は産まれた直後に早親の育児嚢(フクロ)に入って行き、早親から授乳されて育ちます。よく離乳済みとして販売をされていますが、実はフクロモモンガの離乳はともて長くかかり、人工飼育下では生後7週目前後になっても母親のミルクを飲んでいる場合もあります。
 フクロモモンガは性格的に、とても臆病な動物です。驚いたり、怖いと思った時には小さい体を最大限に大きく見せるように両手、両足、両膜を広げて、大きな声で『ギーギー』と威嚇をします。夜行性動物のため、眼はクリクリっとしていてそこがまた可愛らしいところでもあるのですが、昼間の視力がどの程度見えているものなのかは不明です。私たちが通常飼育しているフクロモモンガと接触する時間帯は明るい時が多いですから、どの程度彼らにこちらが見えているのかは疑問ですが、とにかくそのクリクリの眼でよ〜く人の顔や動きを追ってきます。その時の表情がとても賢そうに見えるのも飼われてみれば充分にご納得いけるかと思います。よく人の顔を覚えるといわれていますが、飼い主の眼をよく見たり、眼で追ったりするところから、なまじ外れてはいないことだと思います。
 フクロモモンガの特徴に、匂いという重要な要素があります。視力を補うためか、詳しいことはよくわかっていませんがフクロモモンガは匂いというものにとても重点を置きます。オス、メスの愛情表現も最初は匂い付けから始まります。ケージの中にオス、メスペアのフクロモモンガを入れておくと、知らない間にメスのフクロモモンガにはたっぷりオスの匂いが付けられています。先に自然界のフクロモモンガの集団生活の話に触れましたが、強い1頭のオスは一緒に生活をするほかのフクロモモンガ全員に自分の匂いを付け、部外者が侵入してきた時にはその匂いで判別をしているといわれているくらいです。
 
 それではここからフクロモモンガベビーの飼育について触れていきます。こちらでご紹介する内容は、あくまでも当店流の飼育方法としてご理解をいただきたいと思います。犬や猫のようにまだまだその詳しい生体や飼育方法が確立をしていない小動物ですので、飼育を始めて行くと新しい驚きや発見でいっぱいです。ですからご参考までに、そしてお役に立ってくれればとても喜ばしいことです。



具体的な飼育マニュアルに入って行く前に、フクロモモンガの生育状態について冒頭にその特徴をまとめさせていただきます。

【フクロモモンガの購入時期と特徴】

◎生後4週目前後
※離乳直後です。当店のタイ産CBのベビーは概ねこのクラスになります。
この頃が可愛さも格別で、うまく育てればとても良くなついてくれます。しかしながらまだまだ虚弱なため、特に冬場からの飼育は難しいのも事実です。温度管理が肝になります。さらに、離乳済みとはいえ親から早い時期に引き離されているため、補助的にミルク中心の食生活は必須となります。5〜6週目くらいまではミルクのみを与えて育てて行きます。

【与える餌】
餌は専用ミルクを与えてください。当店で販売しているミルクは非常に栄養価の高いミルクです。天然ミネラル、カルシウム、動物性タンパク質、植物性タンパク質がバランス良く配合されておりますので、栄養補給と滋養強壮に最適です。

○生後5〜6週
※離乳後の安全サイズです。
当店のインドネシア産CBのベビーは概ねこのクラスになります。
まだまだミルクは必要な時期ですが、そろそろ固形物にも興味を示し食べ始めたりもします。顔つきや、体つきも多少しっかりとしてきて、活発に動き回ります。このサイズからの飼育でも容易に人馴れさせることが可能です。飼育難易度は、4週目前後のベビーとさほど変わりはありません。やはり冬場の温度管理は肝です。

【与える餌】
餌は専用ミルクを与えてください。同様にスイートコーンや動植物系のドッグフードや小動物の餌を細かく砕いた固形物も併用して与え始めます。硬い食材はまだ食べられません。また、粘着質のある食材(バナナ、人間用のドライフルーツ類)は与えると喉を詰まらせてしまう恐れがありますので与えないようご注意ください。

○生後7週以降
※セミヤング/ヤングサイズ
もうアダルトの一歩手前で、問題なく飼育できます。固いエサも食べられるようになっています。この時期真冬以外はさほど温度管理に神経質になる必要もありません。ただし、この頃からの飼い始める場合には、馴れてもらうには相当の忍耐と時間を要しますので覚悟を決めて飼育をしてください。主にブリード用としてお勧めします。

サイズによってその飼育の難易度や馴らしやすさが異なってきますので、どのような目的飼育をされのか、どなたが中心で面倒を見るのか、その辺を考えながらお選びいただければと思います。



それではここから具体的な飼育方法についてふれてまいります。

【受取準備】

お買上頂きましたフクロモモンガベビーは親の育児嚢(袋)から出て約4週目〜5週目の幼い赤ちゃんモモンガです。そのため以下の点に注意をして当初の飼育をはじめてください。

 

【受領完了後】

フクロモモンガベビーを受け取られましたら、まずは暖かい、静かな、心地よい環境下で少なくとも3日間は休ませてあげてください。その間は人肌に暖めたミルクを8時間おき、もしくは12時間おきに与えてます。離乳の兆しはある日突然ミルクに全く興味を示さない状態が現れた時です。その際にはすかさずスイートコーンのような固形物を少し潰した状態で与えてみてください。これにかぶりつくようでしたら完全離乳が近い証拠です。それでも1ヶ月程度は固形物とミルクを併用して与えるようにしてください

 

●温度管理

※ゲージの設置周囲温度25度前後、ベビーの周辺温度30度前後、湿度50%前後が最適です。25度を切るような温度管理は避けてください。特に体が小さいうちの温度管理は徹底してください。低体温症などにより最悪死に至る場合があります。

 

●飼育ゲージ

※まだ体が小さいので、当面は大型のゲージは不要ですがいずれは必ず必要になります。当面はハムスター等を飼育したり、運んだりするプラスチック製のキャリーケースなどでも代用は可能です。昆虫ケースや水槽でも代用は可能です。飼育ケース内がモモンガの糞尿で汚れてしまった容器底や新聞紙はこまめに取り換えてゲージ内をいつも清潔に保ってください。放っておくと思わぬ伝染病蔓延や悪臭の原因になります。

 

●巾着

※モモンガの中でも人になつきやすいフクロモモンガですが、手乗りのように馴らすためには、可能な限り肌身離さすモモンガを巾着に入れ、主人の匂い、声、顔を覚えさせる必要があります。ですから、どのようなタイプでも構いませんのでその仔が入れそうな巾着を複数(洗い換え用も)ご用意ください。手乗りにする必要がない場合には不要です。

 

●給餌

4週目前後のベビーのうちは、例え離乳済みではあってもまだまだミルクが飲みたい年頃です。従ってベビーの大きさ、生後の経過日数にもよりますが当面フクロモモンガ用のベビーミルクのみで育てることをお勧めいたします。

 

5〜6週目前後からはミルクと併用して固形物も手から餌を与える機会を増やしてください。手の平に落ち着いて乗っていてくれない場合には、巾着の中に入れたままの状態でも結構です。地道に接触機会を増やしていき、モモンガとの絆を深めていってください。まだ子供ですので歯が生え揃っておらず、固形物をうまく噛み砕けませんので給餌する内容には工夫が必要です。

 

<食材の例としては以下の通りです>

【餌の例】

・新鮮な水/赤ちゃん用ポカリスエット

・すり潰したモモンガフード(専用バランス栄養補助食品)

・おとうふ(植物性タンパク質、水分)

・ミニトマト(食物繊維、水分)

・甘いくだもの(大好きですが、おやつ程度に)

・蜂蜜/メイプルシロップ(与えた食事の食いが悪い時)

・赤ちゃん用ヨーグルト(お腹の具合(便の具合)を見ながら)

・アリメペット(小動物用整腸剤)

・コオロギやミルワーム等の小さな虫(動物性たんぱく他)

 

※この時期に与える食べ物が今後の健康や嗜好に大きく影響します。基本的に動物性、植物性タンパク質、カルシウム、その他補助的にビタミンやミネラル等自然に食物から摂取できるものを与えてあげられるのがベストです。

 

【夜】

・新鮮な水/赤ちゃん用ポカリスエット

・アリメペット

・モモンガフード(粉砕)+リング+ミニトマトスライス少々+犬用ササミ少々+犬用野菜入りチーズ少々(+場合によって季節のフルーツ少々+クルミ(粉砕)+犬用レバー)

 

※体が小さいですから、最初ある程度の量を与えてみて残さない程度の量に調整してください。

 

【朝】

・新鮮な水/赤ちゃん用ポカリスエット

・アリメペット

・乾燥フルーツ(粉砕)+クルミ(粉砕)

・リンゴ

・ウィダーインゼリー(※ダイエット効果のない種類)☆電解質やエネルギー補給

・こんにゃくゼリー☆電解質やエネルギー補給

・昆虫ゼリー☆電解質やエネルギー補給



【夕】

※ヨーローッパイエコオロギ(S)及び、ミルワームを与えます。これは食いつきがかなり良いですし、動物性タンパクもカルシウム等の栄養も満点です。


 季節に応じて、スイカやメロン等のフルーツを与える時もありますが、基本フルーツ関係はあくまでもおやつ感覚(サイドメニュー)とした方が良いみたいです。サイトによっては”昆虫ゼリーのみで育てられる”などと書かれているものをたまに見かけますが、昆虫ゼリーのみで育ててしまうと、栄養の偏りに起因する病気になる可能性がありますのでご注意ください。

 

●飼育上のポイント

・糞を毎朝観察してください。

※フクモモの健康状態のバロメータは糞を見て頂ければ一番良いと思います。色は様々ですが、コロコロと切れが良い状態が大事です。ストレスや過労から元来体内にいる細菌(コクシジウム原虫等)が増え過ぎてしまい下痢になってしまうことがあります。特にまだ子供のうちは、2〜3日下痢が続いているような場合には必ず獣医に相談をしてください。放置した場合、脱水症状に陥り最悪の場合死につながりますのでご注意ください。

なお、ミルクを与えている時期の糞はかなり柔らかめですがこれは問題はありません。

 

●抜け毛

※幼体のうちはストレス等で抜け毛によくなります。ですが月日を経るに従って毛もふさふさと生えてきますので、あまり神経質になることはありません。他のモルモットや、ハムスターと一緒に飼っていないのであれば、皮膚病の心配もまずありません。明らかに皮膚病のような状態が見受けられる場合には必ず獣医に相談をしてください。複数飼育環境の場合、健康な子にも伝染する可能性があります。

 

●日光浴

※夜行性ですから昼間暗いところと考えがちですが、全く光がないと体に悪く、摂取したカルシウムが体内で分解できずに、最悪『クル病』という恐ろしい病気になってしまいます。クル病にさせないためにも、1日1回は日光浴をさせてください。紫外線にあてて、対内でビタミンD3を作ってやること(カルシウム分解)が不可欠となります。

一番手軽な方法は短時間の日光浴です。全然問題ありませんのでゲージごと毎朝日光浴をさせてあげると良いと思います。その他、ポポンSを粉砕してたまに餌に少量混ぜてあげるか、ミルワームに煮干しの粉砕とポポンSの粉砕を混ぜて餌として与え、それをフクロモモンガに食べさせるのも一つの方法です。

 


●馴らし方

※匂いと顔と声を覚えてもらうしかありません!そのために、自家ではモモンガポーチに入れて昼間は常に首から下げて肌身離さずといったところでしょうか・・・。フクロモモンガに接する時間をできるだけ作り、愛情をもって接してあげてください。ただ焦る必要はありません。気長に馴らして行くことが大切です。

 

以上、簡単ではありますが初期段階のフクロモモンガベビーの飼い方の一例ピュア☆アニマル流をご紹介させて頂きました。
皆様も頑張って育ててみてください。

 

以上

 

【動物取扱業者としての表示義務】

■店舗名:ペットショップ ピュア☆アニマル

■動物取扱業の種別:販売

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■動物取扱責任者:渋谷徹、仲谷浩美

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情報提供:モモンガペットショップ ピュア☆アニマル