皆さん、こんにちは!
パピー&ドラッグ獣医師の山崎です。
皆さん、ワクチンというとどんなイメージがありますか?
要は、予防注射ですから、人でも副作用の報告があったり、最近になって風疹
や麻疹など、以前にはみられなかった形で騒がれていますね。
ワクチンが開発されたことは、免疫学最大の功績と言われています。
人の天然痘の撲滅などはその最たる例ですね。
動物の医療でも決して例外ではなく、感染症予防のために必須となっていますね。
ただ、ワクチンというものは恩恵も大きいですが、副作用が発生する可能性も
あるわけです。
多くは、呼吸器症状、循環器症状、皮膚症状です。
最も怖いのは、アナフィラキシー・ショックにより死亡してしまうこともありますが、
発生頻度は極めて低いです。
諸外国の統計ですが、
アナフィラキシーの発生率は、0.00018%だそうです。
ただ、日本ではこれよりも多いと予想されています。
その他の副作用には、顔面の腫れ、かゆみ、蕁麻疹、嘔吐、下痢などが挙げられます。
そもそも副作用が起こる原因って何でしょうか?
原因物質をアレルゲンと呼ぶんですが、製造過程で混入してしまう牛由来の
タンパク質、安定化剤のゼラチンやカゼインとされています。
ワクチン自体の効果の基であるワクチン抗原ではないことが多いようです。
ちょっとびっくりですね!
人では、これらの物質が副作用の原因であることがわかってからは、少なく
するように基準が決められているのですが、動物用ワクチンにはないようで、
実際に人の何百倍も含まれていたとの報告があるようです。
我々獣医師としてもメーカー側に不純物をできる限り含まない製品を製造するよう
主張しなければなりませんね!
今回は、少し難しい話になってしまいましたね!
次回もなるべく役に立つ情報を発信していきたいと考えています。
今後ともお引き立ていただきますよう宜しくお願い申し上げます。
パピー&ドラック 獣医師 山崎勝利
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